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「高める」 は、「何を」高めるかと、「どのように」高めるのかで、安全か危険かが分かれるコトバです。

「何を」の部分をの蛍光ペンで、

「どのように」の部分をの蛍光ペンで示しています。

 

「高める」というコトバが出題されたら、良く読みましょう。

 

また、同じ問題が4回も出ていますので注意。(降伏比の小さい材料

 

年度

設問

肢問

正誤

キーワード

  問 題

H22

15

3

O

鉄骨構造

3.SN490 材において、C種は、B種に比べて板厚方向に作用する

引張力に対する性能が高められているので

角形鋼管柱の通しダイアフラム等のような板厚方向に

大きな引張力を受ける部位への使用が有効である。

 

問題文のとおりで正しい。○

H21

14

1

X

鉄筋コンクリート構造

1.   純ラーメン部分の柱梁接合部内において、

柱梁接合部のせん断強度を高めるために帯筋量を増やした

 

○ せん断強度を高めるために帯筋量を増やしても効果がない

 

RCは補強鉄筋コンクリートであるから、鉄筋で強度をアップして、

安全性を確認する設計法である。しかし柱梁接合部については、

検定式の中に、帯筋に関するパラメータはない。

実験で帯筋が効かないことが、確認されているようだ。

H21

14

3

O

鉄筋コンクリート構造

2.   曲げ降伏する耐力壁の靭(じん)性を高めるため

断面内の圧縮部分に当たる側柱のせん断補強筋を増やした

 

安全コトバで○。

せん断補強筋は、現場施工性に問題がなければ、一般的に

増やすことによって、靭性は向上する

H21

16

4

O

鉄骨構造

4.       骨組の靭(じん)性を高めるため

塑性化が予想される部位に降伏比の小さい材料を使用した

 

降伏比の小さいとは、引張強度に対する降伏強度の比率が低い材料ことです。

降伏強度以上の力を加えられても、引張強度に達するまでの強度に

差がある状態であれば、建築構造物が傾きはするものの倒壊せずに済みます。

建築構造物に使用する鋼材では、差が大きいほど安全性に"余裕がある"

考えられ、同じ降伏強度の鋼材であれば、

引張強度との差のある降伏比の低い鋼材が求められています。

 

H21

24

4

O

構造計画

4.       高さ30m、鉄骨鉄筋コンクリート造、地上7階建ての建築物において、

3階の耐力壁の量が4階に比べて少ない計画とする必要があったので、

3階の耐力壁の取り付かない単独柱については、

曲げ降伏先行となるようにせん断耐力を高めた

 

安全コトバで○。

H21

25

1

O

構造計画

1.       上下層で連続する耐力壁の全高さと幅の比(全高さ/幅)が大きい場合、

耐力壁の項部を剛性の高い梁で外周の柱とつなぐことによって、

一般に、地震時にその耐力壁が負担する地震力の割合を高める効果がある

 

安全コトバで○。

H20

15

1

X

鉄骨鉄筋コンクリート構造

1.   架構の靭(じん)性を高めるため

柱の軸圧縮耐力に対する軸方向力の比が大きくなるように設計した。

 

○ 柱の軸圧縮耐力に対する軸方向力の比が小さくなるように設計した。

 

よく読むと分かるのですが、耐力にたいして軸方向力を大きく設計すると、

危険側になり靭性は低くなります。ピロティー建築物、塔状建築物、高層建築物などでは、特に柱軸力の制限が設けられています。×

H20

16

2

O

鉄骨構造

2.   横移動が拘束されていない剛節架構において、柱材の座屈長さは、

梁の剛性を高めても節点間距離より小さくすることはできない。

 

問題文のとおりで正しい。覚えて下さいね。○

H20

17

5

O

鉄骨構造

5.剛節架構の靭じん性を高めるため

塑性化が想定される部位に降伏比の小さい材料を採用した

 

平成21年 設問16肢問4をみてください。(5問上の行)

H20

22

5

O

構造計画

5.多スパンラーメン架構の1スパンに連層耐力壁を設ける場合、

転倒に対する抵抗性を高めるためには

架構内の最外縁部に配置するより中央部分に配置するほうが有効である。

 

連層耐震壁を中央部分に配置したほうが、一般的に、転倒に抵抗する偶力が両側に均等に広がって、抵抗力が大きくなる。○

H19

11

2

X

鉄筋コンクリート構造

3.   純ラーメン部分の柱梁接合部内において、

帯筋量を増やすことは、柱梁接合部のせん断強度を高める効果が大きい

 

平成21年度 設問14肢問1に同じ

H18

17

5

O

鉄骨構造

4.   塑性化が予想される部位については、降伏比の小さい鋼材

使用することにより、骨組の変形能力を高めることができる

 

平成21年 設問16肢問4をみてください。

H15

15

2

O

鉄骨構造

3.   ラーメン構造において、靱性を高めるために

塑性化が予想される柱又ははりについては、

断面の幅厚比の小さい部材を用いる

 

幅をB 厚さをt とするなら幅厚比は /t です。

厚みが厚くなるほど幅厚比が小さくなります。当然厚みが厚いほど

座屈しにくくなり、靭性を高めます。○

H15

15

3

O

鉄骨構造

4.   せいの高いI形の断面を有するはりに設ける中間スチフナは、

ウェブのせん断座屈に対する耐力を高める効果がある

 

安全コトバで○。

H15

21

4

O

構造計画

5.   建築物に設ける鋼材ダンパーについては、

一般に、建築物の減衰性を高めることにより

大地震時の建築物の揺れを低減する効果がある。

 

安全コトバで○。

H14

16

4

O

鉄骨構造

4.骨組の靭性を高めるため

塑性化が予想される部位に降伏比の小さい材料を採用した

 

平成21年 設問16肢問4をみてください。

H13

16

4

X

各種構造総合

4.鉄筋コンクリート構造の柱は、

一般に、主筋を増すことにより靭性を高めることができる

 

帯筋を増すことにより、靭性を高めることができる

 

鉄筋コンクリート構造の柱は、主筋を増すと強度は増大するが、

靭性が低下し脆性破壊の危険性が増加する。

靭性を高めるには、帯筋を密に配筋する。×

H13

21

2

O

構造計画

2.建築物の耐震性を向上させる有効な方法には、

構造体の強度を大きくすること、構造体の靭性を高めること

建築物全体を軽量化すること等がある。

 

安全コトバで○。

H12

13

4

X

鉄筋コンクリート構造

4.変形性能を高めるために、耐力壁の破壊形式を、

基礎浮き上がり型にならないようにした

 

安全コトバで○。

H10

14

3

O

鉄骨鉄筋コンクリート構造

2.       柱の靱性を高めるため

柱の軸圧縮耐力に対する軸圧縮力の比が小さくなるように設計した。

 

平成20年 設問15肢問1をみてください。

 

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