『メカニズム』コトバについて
『メカニズム』コトバは、15年間で8肢問出題されています。
特に、この1〜2年間に集中して出題されています。
崩壊のメカニズムは、大地震時の所要保有耐力を決定するDsを算定する上で、
重要な項目ですから、しっかり理解しておいてください。
□□□□□ :日本語コトバ(黄色蛍光ペン)。□□□□□ :安全コトバ(水色蛍光ペン)、
□□□□ :×と思われる問題文の部分。
赤字 :解説
問題番号 |
年度 |
設問番号 |
正誤 |
問 題 文 |
1 |
H23 |
18 |
O |
4.「耐震計算ルート3」において、BCP柱材に対し、局部崩壊メカニズムとなったので、柱の耐力を低減して算定した保有水平耐力についても必要保有水平耐力以上であることを確認した。 「必要保有水平耐力以上であることを確認した。」が安全コトバです。 |
2 |
H23 |
19 |
O |
1.
架構の靭(じん)性を高めるため、柱の軸圧縮耐力に対する崩壊メカニズム時の軸方向力の比が小さくなるように設計した。 「耐力に対する軸方向力の比が小さくなるように設計した。」が安全コトバです。 |
3 |
H22 |
14 |
X |
X
2.梁部材の種別をFAとするために、コンクリート設計基準強度Fc に対するメカニズム時の平均せん断応力度τu の割合が、0.2
以上となるように設計した。 ○コンクリート設計基準強度Fc に対するメカニズム時の平均せん断応力度τu
の割合が、0.2 以下となるように設計した。 コンクリート設計基準強度Fc に対する平均せん断応力度τu
が、0.2以上となるように設計した。0.2以上で あればいくらでもよいことになり、Fcを超えることも許される危険 側の記述です。 |
4 |
H22 |
14 |
O |
2.
壁式構造以外の構造の耐力壁部材の種別をWAとするために、コンクリート設計基準強度Fcに対するメカニズム時の平均せん断応力度τuの割合が、0.2以下となるように設計した。 「コンクリート設計基準強度Fcに対する平均せん断応力度が、0.2以下となるように設計した。」の「以下」が安全側の記述です。 |
5 |
H22 |
14 |
O |
3.
壁式構造の耐力壁部材の種別をWAとするために、コンクリート設計基準強度Fc に対するメカニズム時の平均せん断応力度τu
の割合が、0.1 以下となるように設計した。 「以下」が安全側の記述です。壁式構造の場合 |
6 |
H22 |
14 |
O |
4.
メカニズム時において耐力壁部材がせん断破壊したので、部材種別はWDとした。 WD部材とは、最低の部材種別なので、安全側の記述です。 |
7 |
H20 |
12 |
O |
5.
図−4に示す連層耐力壁が全体曲げ降伏する場合、曲げ降伏する耐力壁が脆ぜい性破壊せずに靭じん性能を確保できるように、メカニズム時に負担しているせん断力を割り増して検討を行った。 |
8 |
H09 |
20 |
O |
2.
ピロティ部分の柱の設計に当たっては、直上の耐力壁がピロティ部分の柱に先行して崩壊メカニズムを形成するようにした。 ピロティ部分の柱より、直上の耐力壁のせん断破壊を先行させて、この時点で必要保有耐力を満足させることによって、保有耐力時のピロティ階の層崩壊を防止している。 |