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  合格チャート 『確保』コトバ 該当問題一覧表 (平成9年度〜平成22年度)            

構造の問題は、ほとんどが構造の安全性についての問題です。

 「安全」というコトバ側から問題を改めて観て見ましょう。

 該当問題は全部で30問あります。

 確保した「安全」コトバ(10問)。すべて○です。

 確保するため 「条件」コトバで、文章の内容を吟味しないと正誤が不明なもの。(17問)

 確保 直接は「確保」に関係ないと思われるもの。(3問)

 赤い文字 解説

年度

設問

肢問

正誤

分野

キーワード

  問  題

H22

15

4

O

各種構造

鉄骨構造

4.H 形断面梁の変形能力の確保において、梁の長さ、断面の形状・寸法が同じであれば、

等間隔に設置する横補剛の必要箇所数は、梁材が「SN490材の場合」より

SS400材の場合」のほうが少ない。

λ170+20nSS400
λ
130+20nSM490

λ(ラムダ)細長比。nは横補剛の必要箇所数。

同じ細長比(梁の長さ、断面の形状・寸法が同じ)なら、

必要箇所数は、「SS400材の場合」のほうが少ない。

ヒント:λに実際の値を入れて、nの値を比較してください。

21

12

4

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

4.       他の層と比べて剛性・強度が低い層は、大地震時に大きな変形が集中するおそれがあるので、

当該層の柱には十分な強度及び靭(じん)性を確保する必要がある

「安全」コトバ。

21

13

4

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

4.床を支持する小梁には、過大なたわみを防止するために、十分な曲げ剛性を確保した

「安全」コトバ。

H21

18

3

X

各種構造

鉄骨構造

3.       引張力を負担する筋かいの設計において、筋かいの靭(じん)性を確保するため、その降伏耐力は、

接合部の破断耐力に比べて大きくする必要がある。

これは、鉄骨構造の常識的な問題です。このような設計にすれば、接合部が母材より先に破断する可能性があります。鉄骨構造設計は、一般に母材の耐力で設計します。

H21

30

2

X

融合

融合問題

2.       「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づく「日本住宅性能表示基準」に規定される

「耐震等級」において、等級1は、等級2に比べて、より大きな地震力に対して

所定の性能を有していることを表示するものである。

耐震等級1 耐震強度1.0

耐震等級2 耐震強度1.25

耐震等級3 耐震強度1.5

程度に、覚えておけばよいでしょう。

H20

14

1

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

1.   外周部の柱梁接合部において、梁外端部の下端筋は上向きに折り曲げて定着し、

梁主筋の水平投影長さは柱せいの0.75倍以上として、梁主筋の定着性能を確保した

「安全」コトバ。

H20

14

2

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

2.   剛節架構の柱梁接合部内に通し配筋する大梁において、地震時に曲げヒンジを想定する

梁部材の主筋強度が高い場合、梁主筋の定着性能を確保するために、柱せいを大きくした。

この文章とおりで正しい。

H20

17

4

O

各種構造

鉄骨構造

3.   柱の縦手部を許容応力度設計する場合、縦手部に作用する存在応力を十分に伝えられるものとし、

部材の許容耐力の50%を超える耐力を確保した

「安全」コトバ。

H20

18

5

O

各種構造

鉄骨構造

4.   開先のある溶接部の両端においては、健全な溶接の全断面が確保できるようにエンドタブを用いた。

この文章とおりで正しい。

H18

12

3

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

5.   小梁付き床スラブについては、小梁の過大なたわみ及び大梁に沿った床スラブの過大なひび割れを

防止するため、小梁に十分な曲げ剛性を確保した

「安全」コトバ。

H18

14

3

O

各種構造

鉄骨鉄筋コンクリート構造

3.鉄骨に対するコンクリートのかぶり厚さは、耐火性、耐久性等を確保するとともに

鉄骨と鉄筋の納まりやコンクリートの充填性に配慮して決定する。

「安全」コトバそのまま

H18

15

4

O

各種構造

その他構造

6.   ポストテンション工法において、シース内に充填するグラウトは、PC鋼材を腐食から防護し、

シースとPC鋼材との付着を確保すること等を目的とする。

「安全」コトバ。

H18

16

1

O

各種構造

鉄骨構造

1.   H形断面の梁の変形能力の確保において、梁の長さ及び部材断面が同じであれば、

等間隔に設置した横補剛の必要箇所数は、SM490の場合の箇所数のほうが、

SS400の場合の箇所数以上となる。

平成22年度設問15とまったく同じ問題です。最初の問題を参照してください。

H17

12

1

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

1.   柱及び梁の靱性を確保するために、部材がせん断破壊する以前に曲げ降伏するように設計した。

この文章とおりで正しい。

H17

21

1

O

各種構造

構造計画

1.   耐力壁や筋かいにつながる床スラブについては、鉛直荷重を支えるとともに水平力を伝達するため、

面内方向の剛性と耐力の確保が重要である

「安全」コトバ。

H15

12

1

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

1.   外柱の柱はり接合部においては、一般に、靱性を確保するため、はりの下端筋は、

上向きに定着させ、はりの上端筋及び下端筋の柱はり接合部内における水平定着長さを十分にとる。

この文章とおりで正しい。

「水平定着長さを十分にとる」は「安全」コトバです。

H15

12

3

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

2.   コンクリートの耐久設計基準強度Fdは、構造物の設計時に定めた耐久性を確保するために必要な

強度であり、「計画供用期間の級」に応じて定められている。

コンクリートの耐久設計強度基準強度及びそれに応じる品質基準強度

供用期間の級

耐久設計強度基準強度

品質基準強度

一般供用級

18/mu(180kgf/cu)

21/mu(210kgf/cu)

標準供用級

24/mu(240kgf/cu)

27/mu(270kgf/cu)

長期供用級

30/mu(300kgf/cu)

33/mu(330kgf/cu)

H15

13

5

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

7.   はりの圧縮鉄筋は、一般に、「クリープによるたわみの抑制」

及び「地震に対する靱性の確保」に効果がある。

文章のままで正しい。

H15

18

2

O

各種構造

基礎構造

3.   地盤改良の目的は、液状化の防止、支持地盤の造成、圧密沈下の促進、

掘削時の安全確保等である

「安全」コトバ。

H15

25

1

O

融合

融合問題

1.「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に規定する「評価方法基準」において、

「劣化対策等級(構造躯体等)」の劣化現象とは、鉄筋コンクリート造の住宅の場合、

コンクリートの中性化による鉄筋の発錆及び凍結融解作用によるコンクリートの劣化のこととされている。

文章のままで正しい。

H14

22

4

X

各種構造

構造計画

4.   木製の筋かいを有する木質構造の靭性を確保するため、筋かいに座屈や引張破断が生じる前に、

筋かい端部の接合部が破壊しないように設計した。

接合部が破壊するように設計するほうが良いとされている。

H14

24

2

O

建築材料

コンクリート

2.   必要な強度等が確保される条件において、単位セメント量が少ないコンクリートほど、一般に、

水和熱及び乾燥収縮によるひび割れが発生しにくい。

一般的に良質なコンクリートの基準として、水を少なくするのが良いとされている。

H13

22

1

O

各種構造

構造計画

1.   床スラブは、常時の鉛直荷重を支えるとともに、地震時における水平力の伝達、架構の一体性の

確保等の役割をするので、床スラブの面内剛性及び耐力の検討を行った。

特に、剛床仮定を設定する場合には、注意してください。

H12

14

5

X

各種構造

鉄骨鉄筋コンクリート構造

5.   柱材の鉄骨ウェブの形式は、靭性を確保するため、充腹形から格子形に変更した。

充腹形から格子形に変更すると、せん断耐力が小さくなるため、靭性の確保からは好ましくない。

H11

17

1

O

各種構造

鉄骨構造

1.       完全溶込み溶接におけるのど断面の許容応力度は、高度の品質が確保できる場合

母材と同一の値とすることができる。

文章のままで正しい。

H10

10

1

O

各種構造

木構造

1.       高さ15mの大断面木造建築物において、火災時の安全を確保するため

柱・はりの断面寸法については、表面から内側に2.5cmの部分を差し引いて、

長期応力に対する安全性を確かめた。

文章のままで正しい。

H10

12

2

O

各種構造

鉄筋コンクリート構造

2.       床スラブの設計においては、鉛直荷重に対する強度を確保するとともに

過大なたわみや・ひび割れや振動障害が生じないことを確認する。

文章のままで正しい。

H10

14

2

X

各種構造

鉄骨鉄筋コンクリート構造

3.       柱の鉄骨ウェブの形式は、靱性を確保するため、格子形とした。

平成12年度設問14と同じ問題。

H10

17

1

O

各種構造

鉄骨構造

1.       高力ボルトの摩擦接合においては、締付け力の確保が重要なので

ボルト、ワッシャー、ナットをセットで用いた。

文章のままで正しい。

H10

20

2

O

各種構造

構造計画

2.       耐力壁や筋かいを耐震要素として有効に働かせるためには、

床に十分な面内剛性と耐力を確保する必要がある。

「安全」コトバ。