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一級建築士学科試験 ウラ技チャート

平成21年度 学科試験W(構造)設問8

 

設問8 建集基準法における建築物に作用する地震力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

 

1. 鉄筋コンクリート造の保有水平耐力計算を行う場合の地上部分の地震力は、標準せん断力係数 Co が「02 以上の場合」と「10以上の場合」の2段階の検討をする。

 

2. 鉄骨造の地震力を算定する場合に用いる建築物の設計用一次固有周期T(単位 秒)は、特別な調査又は研究の結果に基づかない場合、建築物の高さ(単位 m)に003 を乗じて算出することができる。

 

3. 建築物の固有周期が長い場合や地震地域係数Zが小さい場合には、地震層せん断力係数Ciは、標準せん断力係数 oより小さくなる場合がある。

 

4. 地震地域係数Zは、過去の地震の記録等に基づき、10 から15 までの範囲で、

建設地ごとに定められている。

 

[裏ワザ]:

場合」という限定コトバが1.〜3.にはあるが、4.にはない。「場合」とは、「その場に出合った時」の意味で、限定された狭い領域のみでということで、不適当な確率が低い。4.には、限定コトバがなく全領域が対象となり、不適当な確率が高い。したがって、4.が最も不適当な可能性が高い。解答は4である。